宮島 厳島 明治創業 博多屋 HAKATAYA MIYAJIMA JAPAN

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【博多屋×江波漕伝馬】管絃船と伝統を守る漕ぎ手たち。休憩する場所は博多屋2階

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2024.07.12 up

管絃祭の歴史

 

旧暦六月十七日、満月に近く干満差が最大となる大潮。

 

宮島では「十七夜」と呼ばれ、管絃祭が行われる特別な日。

 

嚴島神社最大の神事である管絃祭は、嚴島神社、対岸の地御前神社、長浜神社、大元神社の間を御座船(管絃舞台)が移動する、海上渡御の船神事です。

 

 

潮の干満によってダイナミックに変化する宮島ならではの、時間的空間。

 

歴史的景観、自然、神事、そこで営まれる生活。一見無関係に見えるえるものが1つに繋がって見える宮島の魅力。そのパフォーマンスを最大限感じていただける舞台が管絃祭です。

 

平安期に平清盛が始めたとされる管絃祭は800年の歴史があります。

 

その中で、元禄14年、御座船が嵐で遭難しかけた際、近くに停泊していた阿賀村(呉市)の鯛網船と偶然通りかかった江波村(広島市)の伝馬船が、いち早く救援に向かったという出来事がありました。

 

その救助のかたちがそのまま神事に取り入れられ、御座船を曳く役割を担うようになりました。

 

3艘の和船を連結した御座船を、左右2艘の鯛網船と中央の伝馬船の3艘で曳きます。

 

 

伝統をつなぐ江波漕伝馬保存会と博多屋のつながり

 

博多屋は町家の中で唯一、江波漕伝馬の休憩所を務めてまいりました。

 

店舗2階の浴室、畳の間と2階の生活スペースの一部を開放し、本番までのひととき、くつろぎの場を提供します。

 

 

江波漕伝馬保存会は、管絃祭の3週間前から練習を開始します。それぞれの仕事が終わる夕方から夜にかけて集まっているそうです。

 

前日には川上りという行事を行います。広島の住吉神社にて祈祷し、本川を上り原爆ドーム前の空鞘稲荷神社に立ち寄っています。

 

当日は朝7時過ぎに江波を出発し、8時過ぎに宮島に到着。

 

博多屋店舗前の海岸で3回転を披露し、感謝の意とつながりを力強く表現してくれます。

 

管絃祭当日の朝、博多屋前の海岸で3回転を披露する江波伝馬船

 

管絃祭当日の昼ごろ、江波の漕ぎ手が博多屋店頭に集まります

 

昨今の漕ぎ手の不足は深刻ですが、保存会の人たちは小学校などに赴き、地道に地域の文化を伝えています。

 

管絃祭当日に講演会開催

 

管絃祭の魅力をより多くの人に知っていただくため、私たち博多屋は昨年に続き管絃祭当日に講演会を開きます。

 

詳しくはこちら

 

 

管絃祭限定パッケージのもみじ饅頭発売

 

2024年7月20日(土)から2024年7月22日(月)の管絃祭当日まで、3日間限定で管絃祭限定パッケージのもみじ饅頭を販売します。

 

パッケージのデザインは江波漕伝馬の法被の紅白市松模様をベースにしたものです。

 

限定商品名:「十七夜」もみじ饅頭(6種12個入り)

販売場所:博多屋店内、博多屋自社オンラインショップ、はつこいマッケット(宮島口)