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【博多屋×お正月】大晦日の神事・鎮火祭と新年の平安を祈願する初詣。年末年始は宮島へ

COLUMN

2024.12.28 up

日が昇る前、早朝の宮島

 

 

島民が参加する勇壮な神事、新しい年の平安を祈願する初詣など、宮島は大晦日からお正月まで冬の恒例行事が行われ、多くの人でにぎわいます。

 

今回はそれら行事のほか、通常と異なる宮島フェリーや公共交通機関の運行状況、混雑が予想される宮島口駐車場などの情報を紹介します。

 

一年を締めくくる大晦日、新しい年を迎えたお正月は、ぜひ宮島へお越しください。

 

 

大晦日の宮島の伝統行事「鎮火祭」

 

[火難除けを願い、戦国時代から続く]

 

盛大に燃える大松明は迫力がある

 

 

宮島の大晦日は、嚴島神社の「鎮火祭」という神事が執り行われます。

 

江戸時代から続くと言われる伝統行事で、一年間の火難除けを祈願するものです。

 

日が暮れ始める午後6時、島内の大人たちや子どもたちが数本長い「大松明」を担ぎ、「松明、ヨイヨイ」の掛け声を上げながら宮島桟橋や表参道商店街などを通って、嚴島神社の御笠浜(みかさのはま)を目指します。

 

嚴島神社で清められた火を大松明の先端につけると、担ぎ手たちは燃える大松明を神社の入り口まで移動。

 

そこで観光客や住民が持つ長さ約30cmの「小松明」に火を分け与えます。

 

御笠浜へ戻り大松明を担いだまま回って火災除けを祈願し、神事は終了。

 

小松明に火をつける住民や観光客

 

火がついた小松明

 

 

一年がいよいよ終わりを迎えようとする夜の暗闇の中、煌々と燃え盛る大松明や小松明の灯りが神秘的で、毎年多くの観光客を魅了します。

 

小松明は火を消したあと、「火難除け」のお守りとしてそれぞれの自宅に飾られます。

 

※鎮火祭神事のため、御笠浜の石鳥居から神社入り口まで一部区域に立ち入り制限が行われます。

詳しくはこちら

 

 

[博多屋では新年ご来店のお客様に火難除けのお守りをプレゼント]

 

「火難除け」のお守りを先着でプレゼント

 

 

博多屋では毎年1月1日~3日、鎮火祭の松明の火を移して焼いた経木を先着でプレゼントしています。

 

家の神棚に祀ったり、火器を使用するキッチンなどに飾ったりして、一年間の「火難除け」の護符としてください。

 

また、三が日の期間中、1000円以上お買い上げくださったお客様には、年賀のオリジナルカードを用意しています。

 

宮島・管絃祭の写真で作った博多屋オリジナルカードを御朱印入りの封筒に入れて用意

 

 

幸多い一年を願い、嚴島神社で祈願した御朱印入りの封筒に入れてお渡しします。

 

 

初詣は宮島へ。嚴島神社ではお正月ならではの神事も

 

[初詣に行くと干支の杓子がもらえる]

 

三が日は多くの参拝者が訪れる嚴島神社

 

 

新年が幕を開ける1月1日、嚴島神社は0時に開門します。

 

初詣のため開門と同時にたくさんの人々が参拝し、宮島ロープウエイで弥山に登って初日の出を拝むという流れが宮島のお正月です。

 

嚴島神社では、初詣に訪れた人に干支の絵が描かれた杓子が配布されます。

 

「嚴島神社」「干支」「杓子」というキーワードにご利益を感じられて、新年早々、機運が高まります。

 

数に限りがあり、地元ではコレクターがいるほど人気なので、欲しい人はお早めに。

 

三が日の開門時間は下記の通りです。

 

1月1日 午前0時~午後6時30分

1月2日 午前6時30分~午後6時30分

1月3日 午前6時30分~午後6時30分

(1月4日~2月末日 午前6時30分~午後5時)

嚴島神社拝観時間の詳細はこちら

 

参拝者が多い初詣期間中は入場制限がかかることもあり、神社内に入ろうとする人の列が嚴島神社入り口から表参道商店街の海岸通りまで続きます。

 

入場まで時間がかかりますが、御笠浜には屋台が並ぶので待ち時間に温かいものを買うこともできます。

 

嚴島神社の混雑状況はこちらから確認できます。

 

 

[必見!1月5日の早朝のみの一子相伝の舞い「抜頭」(嚴島神社の舞楽)]

 

嚴島神社では三が日にさまざまな神事が執り行われます。

 

その中で「舞楽」が奉納される時間があり、初詣の際にタイミングが合えば観ることができます。

 

三が日が過ぎた1月5日は早朝5時30分から「地久祭」(ちきゅうさい)があり、嚴島神社に伝承されてきた舞いのうち、振鉾・甘州・林謌・抜頭・還城楽・長慶子が行われます。

 

中でも、「日の出の舞」と呼ばれる抜頭は、嚴島神社の宮司が一子相伝するもの。

 

他家が舞うことのできない特別な演目を、年に一度、この日だけ拝観できます。

 

※地久祭はフェリーが運行する前の早朝に始まるため、拝観するには島内での前泊をお勧めします。

 

 

[大聖院と大願寺の三が日開門時間]

 

初詣に訪れた人が嚴島神社のほかに参拝するのが、大聖院と大願寺。

 

どちらも嚴島神社同様、三が日は開門時間が通常と異なります。

 

[大聖院]

1月1日 午前0時~午後6時30分

1月2日 午前7時00分~午後6時

1月3日 午前7時00分~午後6時

 

[大願寺]

1月1日 午前0時~午後6時

1月2日 午前7時~午後6時

1月3日 午前7時~午後6時

 

※上記は2025年元旦の営業時間

 

 

宮島初詣の前に確認を!フェリーのダイヤや駐車場

 

[三が日だけの特別ダイヤで運行]

 

宮島へのフェリーは大晦日~1月3日を特別ダイヤで運行

 

 

お正月期間は、観光客や地元の人など多くの人が訪れる宮島。

 

宮島口桟橋と宮島桟橋を結ぶフェリーは、大晦日の12月31日から1月3日まで特別ダイヤが組まれます。

 

宮島へお越しの際は事前にご確認ください。

 

JR西日本宮島フェリー 年末年始ダイヤ

https://jr-miyajimaferry.co.jp/timetable/newyear/

 

松大汽船 特別運行便

https://miyajima-matsudai.co.jp/schedule.html

 

 

また、令和5年10月から運行料金が変更され、訪問税の徴収も始まっています。

 

中学生以上 片道180円→200円

小学生以下 片道90円→100円

 

宮島訪問税 宮島を訪問(入域)するごとに1回100円

 

※アクアネット広島の運行ダイヤと運賃はこちら

 

※広島港を発着する瀬戸内シーラインの高速船年始ダイヤはこちら

 

フェリーだけでなく、JR西日本の山陽本線や広島電鉄も臨時列車や特別ダイヤで運行します。

 

JR西日本山陽本線の臨時列車の詳細はこちら

 

広島電鉄の年末年始特別ダイヤの詳細はこちら

 

 

[宮島口周辺の駐車場]

 

宮島口地区は、観光地・宮島の玄関口ともあって多数の駐車場が整備されています。

 

しかし、お正月時期にはフェリー乗り場に近い場所から順に満車状態が発生。

 

国道2号線をはじめとした周辺道路も混雑しますので、初詣にお越しの際は注意が必要です。

 

廿日市市が、渋滞対策の取り組みとしてJR宮島口駅付近の駐車場約20ヶ所を対象に、場所、営業時間、料金、収容台数などの情報を提供しています。

 

詳しくはこちら

 

※ほとんどの駐車場は繁閑期に応じて料金が変わります。

 

 

[整備が進む宮島のトイレ]

 

観光地・宮島への来島者が増加するにつれ、頭を悩ませていたトイレ問題。

 

圧倒的に数が足りなかったのですが、近年は整備が進み問題解消に向けて前進しています。

 

表参道商店街の中にある「TOTO宮島おもてなしトイレ」はその一役を担います。

 

宮島桟橋から嚴島神社へ向かう途中にあって立ち寄りやすく、たくさんの国の人が使いやすいことを意識してつくられました。

 

「TOTO宮島おもてなしトイレ」

https://jp.toto.com/products/public/case/miyajima/

 

他に、宮島桟橋やetto宮島交流館(年末年始は休館)にもトイレがあり、各所に公衆トイレも設けられています。

 

宮島のトイレの場所はこちらから。

 

また、2023年にリニューアルした宮島口旅客ターミナルにも、きれいなトイレが完備されています。

宮島口旅客ターミナル詳細はこちらから。

 

 

 

1月の嚴島神社の恒例神事

 

お正月が過ぎたあとも、嚴島神社ではこの時期ならではの神事が予定されています。

 

1月14日午後3時から「古札焼却式」(通称「とんど」)が、20日午前11時から「大元神社百手祭」が執り行われます。

 

大元神社百手祭は、百手(1手2本)200本の弓矢を射る御弓始の儀式からきており、現在は神職が天地左右を射る型を披露し、実際に数本の矢を的に向けて放ちます。

 

最後は神事を見守った参拝者に御神酒が振る舞われ、放った破魔矢がプレゼントされます。

 

祭典の後、神官と奉仕した滝町の参列者で直会(なおらい)が行われます。

この直会で振る舞われる料理は、戦国時代の野戦食といわれている「餝飯(ほうはん)」というもの。

 

宮島島内の滝町の町民たちがルールを厳格に守って作られてきた素朴な料理です。

 

長く続く伝統を守る皆様は大事な存在で、博多屋として感謝を意を申し上げます。

 

直会で振る舞われる料理「餝飯(ほうはん)」

 

※嚴島神社の行事について詳しくはこちら

 

 

宮島旅行でよくある質問:「車いす」「授乳室」「喫煙所」

 

宮島旅行を検討中している人や観光中の人から、よく質問されることも紹介します。

 

「車いすを借りられる場所がありますか?」

 

宮島に渡るフェリーの乗降所・宮島桟橋に宮島観光協会が運営する「観光案内所」があります。

 

そちらには車いすが15台ほど用意されており、無料で借りることができます。

 

しかし、お正月など混雑シーズンは借りられない可能性もあります。

 

事前予約はできないので、使用したい当日にご確認くださいね。

 

車いすについての詳細はこちら

 

 

「宮島ではどこに授乳室がありますか?」

 

宮島島内の授乳室は、宮島フェリーターミナル、TOTO宮島おもてなしトイレ、宮島水族館、嚴島神社の4か所があります。

 

お正月などの混雑シーズンは、授乳室の混雑も予想されます。

 

粉ミルクなど、授乳以外の方法も用意していたほうが安心です。

 

また、授乳場所について確認しておきたいことなどがある場合は、宮島桟橋の観光案内所でご相談ください。

 

 

「宮島では喫煙所がありますか?」

 

宮島島内の喫煙所は1か所のみです。

 

宮島桟橋を出て、桟橋を背にしてすぐ左手側に「喫煙所」の看板がありますのでご利用ください。

 

 

博多屋では温かいものを用意しています

 

お正月は、宮島が年間で最も混雑する期間。特に1月1日はたくさんの人が来島します。

 

電車も、駐車場も、フェリーも、トイレも、また神社に入るのも長蛇の列となるのが通例です。

 

寒さが厳しい時期でもあるので、温かい焼きたてのもみじ饅頭、熱々の揚げたてもみじまんじゅうとがんすを味わえる博多屋に、ぜひお立ち寄りください。

 

身も心も暖かくして、お正月の宮島を楽しんでいただきたいです。

 

皆様のお越しをお待ちしております。