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【博多屋×管絃祭】御供船の艫飾りから記憶を紐解く−。特別講演会を開催
EVENT
2024.06.21 up
日本三大船神事の一つで、嚴島神社の神々をお慰めする「管絃祭」。2024年の今年は、7月22日(月)に執り行われます。
飾り付けられた船の上で管弦の音色を響かせながら宮島と対岸を往来する様子は、平安絵巻を彷彿とさせるほど優雅で、見る人々を魅了します。
私たち博多屋は昨年に続き管絃祭当日に講演会を実施。今年のタイトルは「御供船の艫飾り ともに語り継ぐ 管絃祭と『宮島の、かたち』」です。
神道学者の中道豪一先生が登壇し、昨年偶然にも発見され話題となった御供船の艫飾(ともかざ)りから、広島の貴重な歴史を紐解きます。
◆講演会内容
『浮城のような船の美しさ』。
薄田太郎の「がんす横丁」(※1)に出てくる言葉です。
かつて、江戸時代の管絃祭では町ごとに御供船が出され、現在の広島市内の京橋川や本川にそれらが姿を見せていました。
各々の町が特色あるデザインの艫飾りを施し、その華美を競い合ったそう。
当時の町民のシビックプライドだったであろう御供船は、水辺の風景を美しく彩り、押し寄せた見物客で橋が落下するほどのにぎわいを見せたといいます。
しかし、御供船、艫飾りは原爆投下によって失われ、過去の写真の中にだけ存在する歴史となりました。
ところが、昨年、神道学者の中道先生のもとに、「先生の論文に掲載された艫飾りは、我が家にあるものではないか」との問い合わせが。
確認すると、それはなんと『弁慶と五条橋』をモチーフにした、京橋町の実物の艫飾りでした。広島の歴史を伝える奇跡的な発見です。
講演会では、無くなったと考えられていたこの貴重な艫飾りの紹介とともに、艫飾りが語りかける歴史の臨場感を味わいます。
未だかつて見たことのなかった「宮島の、かたち」を丁寧に読み解き、心に浮かび上がった記憶を鮮やかな点描でつなぎます。
※1…昭和24年から36年まで、中国新聞に断続的に掲載されたエッセイ。NHK広島放送局初代アナウンサーだった故・薄田太郎氏によって執筆された。
◆講師紹介
中道 豪一 博士(神道学)
昭和53(1978)年広島市生まれ。国学院大学大学院文学研究科神道学専攻博士課程後期終了。出雲大社大社國学館講師、広島修道大学人文学部非常勤講師。
◆日時
2024年7月22日(月) 19時~20時30分
18時30分〜 会場
19時〜20時 講演
20時~20時30分 質疑応答
◆場所
宮島商工会館 4階大会議室
(廿日市市宮島町527-1)
◆申込
当日受付(先着80人)。事前申し込み不要。参加無料。
◆問い合わせ先
博多屋事務局 tel 0829-44-0341
◆主催
博多屋
◆後援
一般社団法人宮島観光協会、廿日市市教育委員会、廿日市市
◆その他
当日は、事前の体調確認と検温の感染症対策にご協力ください。