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【管絃祭特別企画】広島県内各地で紡がれてきた十七夜。管絃祭でつながる歴史文化を紐解く講演会
EVENT
2025.06.18 up

(管絃祭の様子(2023年撮影))
旧暦の六月十七日に執り行われる厳島神社の管絃祭が、今年は7月11日(金)にあります。
管絃祭当日、私たち博多屋は特別講演会「十七夜の広島 海山に伏流する忘れられた時間 管絃祭と「宮島の、かたち」」を開きます。
神道学博士の中道豪一先生をお招きし、中道先生独自のフィールドワークで得られた知見をもとに宗教民族研究の立場から、管絃祭でつながる広島の歴史文化の謎に迫ります。

管絃祭特別企画講演チラシ(表面)

管絃祭特別企画講演チラシ(裏面)
◾️十七夜(じゅうしちや)(旧暦六月十七日)
旧暦六月十七日の夜。日本三大神事の一つ、厳島管絃祭が行われてきました。
旧暦のうるう年にあたる今年は、1987年以来38年ぶりに2度の神事がある稀有な年。
7月11日の管絃祭と、8月10日に「居管弦」が執り行われます。
「居管弦」は高舞台を船に見立て居ながら管弦が奏されることに由来します。
◾️広島全域をつなぐ十七夜のネットワーク
かつて、夏市の開始を告げた市立祭(旧暦六月五日)。
沿海部の人々が協働で船の通り道の浚渫(シュンセツ)を行う御洲堀(旧暦六月十一日)。
島内大工により三艘を連結し御座船を組み立てる御船組(旧暦六月十五日)。
江波、阿賀による曳舟、大鳥居前で提灯を掲げて待つ江田島の船。
元禄14年、暴風雨の際に救助に当たった江波伝馬船一艘、阿賀鯛網船二艘のそのままのフォーメーションが、神事の形で保存されています。
かつて、厳島管絃祭は広島県最大の祭りで、芸予諸島や四国の瀬戸内沿岸地域からも人々が集う日でした。
時を同じくして、広島県内各地の厳島神社にまつわる場所で管絃祭が行われていることは、あまり知られていません。
瀬戸内沿岸の江田島、柏島、大崎上島、瀬戸田、向島、因島。
県北山間部は、船形の山車で海上神事が再現される北広島町の「八重管絃祭」をはじめ、安芸高田市の吉田、八千代、向原でも管絃祭が斎行されます。

江田島おかげんさん

大崎上島 木江十七夜祭

柏島神社大祭の管弦祭

八重管絃祭
・・・
中道先生の管絃祭当夜の講演は3度目を迎えます。
過去2回のテーマは、
① 広島市域と厳島 管絃祭と「宮島の、かたち」
② 御供船の艫飾り ともに語り継ぐ 管絃祭と「宮島の、かたち」
今回は管絃祭当夜の臨場感の中、大崎上島や広島市を中心に県内各地で行われる管絃祭にまつわる祭礼や賑わいについて歴史文化の謎を紐解きます。
大潮の日、管絃祭の文化と共に今も脈々と伏流する、今は忘れられた広島共通の時間を皆様と一緒に感じることができたら幸いです。
◾️講演会詳細
テーマ:「十七夜の広島 海山に伏流する忘れられた時間 管絃祭と「宮島の、かたち」」
日時:2025年7月11日(金) 19時~20時30分
開場18時30分~
講演19時~20時
質疑応答20時~20時30分
場所:etto宮島交流館2Fホール
(廿日市市宮島町412)
講師:中道豪一氏
博士(神道学)。1978年広島市生まれ。國學院大学大学院文化研究科神道学専攻博士課程後期修了。出雲大社大社國學館講師、広島修道大学人文学部非常勤講師。
申込:当日受付(先着80名)
※事前申込不要
参加費:無料
問合先:博多屋事務局 電話0829-44-0341
主催:博多屋
後援:一般社団法人宮島観光協会 廿日市市教育委員会、廿日市市